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まるで青いダンジョン!?平内町の漁港に積み上げられた「青い網」の正体とは?

2024.02.10 | カルチャー


平内町を海岸線に沿って歩くと、目に飛び込んでくるのが青い色をした網。実はこれ、平内ホタテの養殖に用いる「パールネット」と呼ばれる籠なんです。

ホタテ貝は産卵後に浮遊し、春になると物に付着します。 この習性を利用して、付着するための器(採苗器)を作って海中に入れ付着させます。 そのままにしておくと、 夏に8~10mmの大きさになって海底に落下して行くので、 落下前に採取して青い籠(パールネット)に入れて、 3cmくらいの大きさになるまで育て、地まき用・養殖用※の 種苗としてそれぞれ利用しています。

※稚貝にひもを通したり、かごに入れたりして海中に吊るしたまま2〜3年育てる「垂下式」と、稚貝を海底に放流してから3、4年後に底引き網で漁獲する「地まき式」があります。地まき式は天然もののホタテとして扱われることもあるとか。

昭和46年、4,299トンのホタテが水揚げされたうち 88%は地まき貝だった平内町も、昭和48年にはついに養殖が地まき貝を上回る66.6%となり、養殖ホタテ全盛期を迎えました。

2021年の農林水産省の統計によると養殖ホタテの生産日本一は北海道、宮城県を抑えて青森県となっています(78,552t)。むつ湾のホタテ漁師たちは、養殖技術の発展に貢献した先人の意思を引き継ぎ、良質なホタテの生産に向き合っています。

この記事を書いた人:ひらないホタテ貝議事務局


平内町の漁師

青森市から車で約30 分、下北半島に囲まれた場所にある平内町。陸奥湾の恵みで育った「平内ホタテ」は養殖ホタテでは生産量日本一を誇り、とにかく甘味が強いのが特徴です。
陸奥湾は外海のように大きな波が来ることもなく、しけの影響をあまり受けません。さらに、山から流れ込む水が植物プランクトンを多く含み栄養価の高い陸奥湾の水がホタテを美味しくしています。

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