ホタテの栄養と特性（可食部100g中）

ホタテにはタンパク質、脂肪、カルシウム、ビタミン、糖質、鉄分、リン、その他ミネラルなどたくさんの栄養成分が含まれています。特に体作りに欠かせないタンパク質が豊富で、貝柱には魚肉蛋白質標準量（20±2）に匹敵する含有量があります。それに比べて脂肪量は非常に少なく、あっさりした味覚でうま味の多い貝といえます。

そのほか、栄養効果の期待できる成分はビタミンB1とタウリンというアミノ酸です。ビタミンB1は「心臓と神経のビタミン」と呼ばれており、タウリンは目や脳の発達を助け、コレステロールを減らし血圧を下げる働きがあります。

また、むつ湾のホタテは他の産地と比べて遊離アミノ酸が豊富に含まれていることから、特に甘味を感じることができて美味しいといわれています。

項目	生むき身	生貝柱	干し貝柱
エネルギー	72kcal	97kcal	322kcal
水分	82.3g	75.7g	17.1g
タンパク質	13.5g	17.9g	65.7g
脂質	0.9g	0.1g	1.4g
炭水化物	1.5g	4.9g	7.6g
灰分	1.8g	1.4g	8.2g
カルシウム	22mg	7mg	34mg
リン	210mg	260mg	610mg
鉄	2.2mg	0.2mg	1.2mg
ナトリウム	320mg	120mg	2500mg
カリウム	310mg	420mg	810mg
βカロチン	150μg	―	―
ビタミンB1	0.05mg	―	0.12mg
ビタミンB2	0.29mg	0.07mg	0.30mg
ナイアシン	1.7mg	2.0mg	4.6mg
ビタミンC	3mg	2mg	0
塩分	0.8g	0.3g	6.4g

ホタテは低カロリー食材

生のホタテはカロリーが72kcal。同じく刺身として食べることの多いマグロ（同量で102kcal）と比べると低カロリーです。また、ホタテの良いところは低脂肪でありながら、高たんぱくだという点です。特にダイエット中などで、脂肪を減らしつつ筋肉はしっかり保ちたい時にぴったりな食材です。